経済・投資

なぜ、投資家は株で大損してしまうのか…?失敗する理由を分析

「株取引にチャレンジしたいけど、大損するのだけは、ぜったいイヤだな〜…」

「なぜ、株で大損する投資家がいるのだろう?理由を知りたい…」

誰でも、大損だけは、したくない。

投資初心者がやらかしがちな「失敗例」をしっかり勉強して、同じあやまちは避けたいですよね。

こんにちは。モアイパパです。

この記事では、私の体験もふまえつつ、投資家が株で大損してしまう理由を一緒に考えてみましょう。

証券アナリストの「株価予想」を信じてしまう

年収550万 丸腰で株始めた中流家計の末路という記事に登場する方のように、とくに投資初心者ほど、証券会社のアナリストが出す「株価予想」を無邪気に信じ込んでしまいがちです。

「アナリストは日々いろいろな経済情報を入手して研究しているのだから、株価をドンピシャで言い当てられるにちがいない!」

ついつい、専門家の意見に頼りたくなってしまう。

でも、ここで、不都合な(?)真実をお伝えしなければなりません。

将来の株価を確実に当てることができるアナリストは、いません。

相場の動きは、不確実な部分が大きいからです。

春山昇華さんという、株式投資の達人がいらっしゃいます。

サブプライムローンによる信用危機の予兆を2007年の早いタイミングで察知され、株式市場からの資金の全面撤退を決断。

その後も、コンスタントに株式投資で利益を上げられています(ご自身のポートフォリオの運用成績はFacebookで公表されています)

その春山さんが、かつて、次のようなことを書かれていたのを思い出しました。

「私が特定の銘柄への投資を決断するのは、自分の予想が当たる確率が60%くらいと確信できたとき」

春山さんのようなベテランですら、せいぜい、60%しか見通せないのですよ。

雇われサラリーマンの証券アナリストに、未来の株価をドンピシャで当ててくれることを期待するのは、ムリがないでしょうか…?

じつは、証券アナリストの多くは、自分の株価予想が当たったかどうかなんて、あまり気にしていません。

アナリストたちがマネー誌に株価予想を出すのは、私たちに、株を買ってもらいたいから。

私たちが株をたくさん売買すれば、証券会社に手数料がガッポリ入ります。

くれぐれも、「専門家」の株価予想を鵜呑みにして損をしないよう、気をつけましょう。

バブル末期に最高値で株を買ってしまう

株の初心者がもっとも多く参入してくるのが、バブル相場の末期です。

「○○社の株価が急上昇、億り人が続出!」なんて見出しが一般誌の表紙におどるのも、この時期。

「このチャンスに乗り遅れるヤツはバカだ!」

そんなムードが世間を覆いつくしますが、じつは、株を買うタイミングとしてはいちばん危険な時期です。

例えば。

私たちにとって身近な、日経平均株価を見てみましょう。

日本中がバブル経済にわいた、1980年代。
日経平均株価はグングン上昇しました。

1989年の大納会では、38,915円という(今から考えると信じられない)史上最高値をつけます。

では、当時のイケイケムードに流されて、日経平均株価のインデックス・ファンドを高値で買っていたら、どうなっていたでしょうか…?

日経平均株価の長期チャートを見てみましょう。

日経平均株価 長期チャート

(出典:Yahoo! Finance

まん中に、エベレストのようにそびえたつ高い山が、バブル絶頂期の最高値です。

その後は、バブル崩壊とともに、暴落…
(「山高ければ、谷深し」という相場の格言が、これほどピッタリ当てはまる動きもなかなかありませんね…)

あれから30年。

日経平均株価は、バブル時の半分ちょっとまでしか回復していません…。

もうひとつ、バブル相場の例を見てみましょう。

1990年代後半のITバブル。

光通信とともに株価が急騰したのが、孫正義さん率いるソフトバンクです。

ソフトバンクは、ヤフーをはじめとする多くのネット企業への投資により、次世代を代表する「インターネット銘柄」として人気を集めました。

同社の株価は、わずか2年たらずで、50倍(!)も上昇したといわれています。

チャートを見ると、株価のはげしい上がりっぷりがよく分かりますな…

(左端のヤリのように突き出た部分がITバブル期)

 

ソフトバンク 株価チャート
(出典: Yahoo!ファイナンス

しかし、ITバブル崩壊とともに、ソフトバンクの株価も急落します。

その後、18年もの歳月をかけて、株価はかなり持ち直したものの…

2018年現在でも、ITバブル当時の水準までは回復できていません。

「バブル相場」の末期に、高値で株を買ってしまうリスクをしっかり理解しよう。

「なくなったら困る」お金を株につぎこんでしまう

なくなったら困る大事なお金を、株につぎこんで失ってしまう人。

意外と多いです…

「マイホームの頭金をつくろうと思って、がんばって貯めたお金で株を買ったのだけど…」

「老後の資金づくりのため、退職金を株に突っ込んだのだけど…」

そして、株価が下落して、大事なお金がパーに…。

「お金に色はついていない」とは言いますが。

資金100万円の「重み」は、人によってちがいます。

同じ100万円を失うにしても。

「まあ、最悪、なくなっても困らないお金だからね。」といえる余裕のある投資家なら、そこまで深刻な損ではありません。

でも、そのお金が「なくなると困る」お金だとしたら…?

大損ですよね…。

マイホームが買えなくなるだけならまだしも、老後の生活が立ち行かなくなるかもしれない。

なくなったら困るお金で株を買うことは、とても危険な「賭け」。しっかり理解しましょう。

「見えないリスク」を軽視してしまう

この世の中に、「絶対に安全」なものなどありません。

でも、なぜか株の話となると、私たちは、「この銘柄だけは絶対に安全だ」とカン違いしやすいのですよね…

「あの優良企業が、こんなことになるなんて…」

ある日とつぜん、想像すらしなかった事件がおきて、持っている株が暴落してしまう。

「見えないリスク」を軽視したばかりに、株で大損した方のエピソードを見てみましょう。

東京電力株で大損。2500万円の退職金が120万円に。を投稿された、60代の男性の方の話です。

以下、『みんなの大損告白』のサイトに掲載された文章を、一部引用させていただきます。

当時、電力株は「超安定銘柄」と言われていました。

株は債券とは違い国がデフォルトしたとしても企業がある限り大丈夫です。さらに電力会社がつぶれることはありえません。

世の中の景気が悪くなっても電力需要はそれほど落ちるものではなく、株価の変動も少ないと言われていたのです。

それでいて配当がものすごくよかったのです。東京電力株の配当金はなんと1株当たり60円だったのです。

当時、東京電力株は2500円でした。

私は退職金の2500万円で東京電力株を1万株購入しました。

この投資家の行動を「浅はか」だと言える人、ほとんどいないと思います。

「日本に大地震が起こって、津波で原発が大変なことになって、東京電力の株が暴落するかもしれない…!」

そんな話を、東日本大震災が起こる前に人前で話したら、ハナで笑われたでしょう。

「見えない」リスクが怖いのは、事前に予想することが不可能な点です…。

  • 業績が安定している優良企業でも「まさかの事態」が起こる可能性があることを知る
  • 「まさかの事態」が起きたら全てを失ってしまうような、集中投資はしない

まとめ

この記事では、投資家が株で大損してしまう理由を見てきました。

  • アナリストの株価予測を信じてしまう
  • バブル末期に最高値で買ってしまう
  • なくなったら困るお金を株につぎこんでしまう
  • 「見えないリスク」を軽視してしまう

今回、私たちが学んだ教訓をつきつめると、

「感情を抑え、自分の判断を過信しすぎないこと」

この一点につきるかと。

最後に、ひとつだけ書き足したいことが。

「大損するリスク」を本人がしっかり理解し、覚悟のうえで投資に踏み切るのであれば、それは、ぜんぜんアリだと思うのです。

リーマンショックで株式市場が暴落する中、退職金をつぎこんで割安になった株やリートを買い込み、資産を数十億円まで増やした方の話をネットで読みました。

暴落した証券を買うのは、じつはリスクを低く抑えられる賢明な投資ではあるのですが、それにしても、退職金を使っての危険な賭け…。

失敗したら、家庭が崩壊しかねません。

でも、その方は、最悪の事態も覚悟したうえで、この投資に踏み切ったのだと思います。

これはもう、判断の良し悪しというよりも、その人の人生観ですよね。

「ここでリスクを取らなかったら、死ぬまで後悔するぞ」という…。

もちろん、相当な根性と覚悟がないとできない投資スタイルでありことは、私たちは理解しておく必要があると思います。

ABOUT ME
モアイパパ
妻と子供ふたりの四人家族。 東京都武蔵野市在住。 ネット系IT企業勤務。 株式投資歴10年以上。投資の失敗経験もあり。 美味しいお酒と、音楽を聴くのが大好き。とくに、ジャズ、60年代~70年代の米国・英国のポップ音楽。