こんにちは、まねきネコです。
かけ算の九九を子供に教えているときに、ふと、インドでの数学教育のことを思い出しまして。
「インドの子供たちは、学校で99×99まで暗記するらしいよ」
…と言ったのですが、「本当かいな…?」
ネットで調べてみました!
インドの人へ質問:「学校で九九をどこまで暗記しましたか?」
「Quora」という、世界的に有名なQ&Aサイトがあります。
(日本の「Yahoo!知恵袋」のグローバル版、といえばよいでしょうか)
このサイトに、まさしく同じ質問が投稿されていて、多くの方が回答していました!
質問:
How far up the multiplication tables do Indian students memorize?
(「インドの学生は、九九の掛け算をどこまで暗記しますか?」の意)
この質問に対して、企業の取締役やエンジニアなど、さまざまな人からの回答が寄せられています。
回答の一部を、意訳してみます。
私の世代では、20×20まで暗記させられました。
この組み合わせを使って素早く暗算すれば、私たちがもっと大きな数字どうしの掛け算の答えも暗記しているようにトリックで見せかけることはできますね。
実際に99×99まで暗記していた人はひとりもいませんでしたが。
99×99まで暗記するというのは、いくらなんでもありえない!
多くの人が回答しているように、最大でも20×20までです。
ただ、20×20までを暗記していれば、200×200とか、大きな桁数の掛け算も練習すればすばやく「暗算」できるようにはなります。
あなたが会ったインド人が、悪ふざけで、あたかも99×99まで暗記しているように、あなたに思わせたのでしょう。
子供の時は、15×15までしか記憶しませんでした。そもそも掛け算のテーブルを使うのがあまり好きではありません。手を使って数えたり、暗算したりして答えを導き出すほうが好きですね。
いやいや、ありえないです。
ほとんどの生徒は、記憶しても12か13くらいです。
記憶力のいい生徒なら、20×20とか25×25くらいまでは記憶していたかもしれませんが、99×99まで暗記させるような学校はありませんでしたよ。
あれれ…??
これらの回答を見る限り、学校で99×99まで暗記させられる、というのは無さそうですね。
ひょっとしたら、ここで回答している人は、インドの中でもレベルの低い学校に通っていた人たち…!?
でも、回答している人の経歴を見ると、JP Morgan US Small Companies Investment Trustの非常勤取締役の方などが混ざっています。
インドの中でもレベルの低い学校へ通っていた人たちばかりが回答しているとは、ちょっと考えにくい…。
インドでは99×99まで暗記するというのは、どうやら都市伝説だったようですね…
19×19までの九九一覧表を発見!
ちょっとガッカリ(?)しましたが、しかしよく考えたら、20×20まで記憶するだけでも、すごい話ですよね!?
引き続きネットで調べたら、19×19までの九九の一覧表を見つけました。
How To Instructionsさんの画像をお借りします。
こうして見ると、19×19まででも、組み合わせの数がすごいことになってます。
これを、すべて記憶するとは…。
インドが、情報技術の分野でも多数のすぐれた人材を輩出している理由の一端が、なんとなく分かるような気がしました。